北海道の雪解け直後の庭、ほとんどの宿根草が「これ、枯れてるんじゃない?」と心配になるような姿をしています。結論から言うと、抜かないで大丈夫。ほとんどの宿根草・グラス・落葉低木は、雪解け直後は枯れ枝のように見えても生きています。早ければ1週間、遅くても数週間で芽吹いてきます。
じつは私自身、今年も庭に出てアルテミシア・モリストレインを見て「あ、今年はダメだったかも…」と思いました😨 でも昨年の経験から「この子は意外と強い」と信じて、抜かずに待つことにしました。
この記事では、実際に私の北海道の庭で撮影した7種類の宿根草・グラス・庭木のビフォーアフター写真をお見せします。「これは枯れてる…」と見える状態と、数週間後または昨年夏の姿を並べて見ていくので、今まさに不安になっている方の参考になれば嬉しいです🌿

うさうさえ、本当に生きてるうさ?どう見ても枯れ枝うさ…😨
雪解け直後の北海道の庭は、ほぼ”枯れ枝”の状態です
常緑の植物(クリスマスローズや一部の低木など)は、雪から出てきた瞬間から「あ、生きてるな」とわかりやすいです。でも北海道の庭で育つ宿根草や暖地型グラス、落葉低木の多くは、冬の間に地上部が完全に枯れます。
これは「冬越しのために地上部を枯らして、地下(根や株元)に養分を貯める」という植物の戦略。地上部が枯れているのは正常な姿で、ダメになったわけではありません。
ただ、園芸初心者さんや、北海道で初めての冬を越した方は「え、こんなになっちゃうの?」と本気で心配になります。私もそうでした。
一番心配になったのは”アルテミシア・モリストレイン”
今回のビフォーアフターの主役は、シルバーリーフの宿根草アルテミシア・モリストレインです。どう見ても、枯れています。


銀色の葉は一枚も残っておらず、茶色く乾いた枝だけが残っている状態。初めて見た方なら100%「これは抜かなきゃ」と思うはずです。
うさうさ: どこからどう見ても枯れ枝うさ…これ生き返るうさ?🐰



どこからどう見ても枯れ枝うさ…これ生き返るうさ?
それでも私が抜かずに待てた3つの理由
じつは私も今年、この姿を見て「ダメだったかも」と一瞬思いました。それでも抜かずに待てたのは、昨年の栽培経験からくるアルテミシア・モリストレインの”強さ”の記憶があったからです。
- ①加湿に強かった:シルバーリーフは本来ジメジメに弱いとされますが、雨が溜まりやすい場所に植えても枯れませんでした
- ②真夏の植え替えにも耐えた:一番暑い時期に思い切って株の位置を動かしたのに、しっかり根付きました
- ③一度すでに越冬実績があった:前の冬も同じように枯れ枝状態になって、ちゃんと復活してくれていた
「この子は見た目ほど弱くない」という、去年1年の経験が私の背中を押してくれました。そして数日後、株元をそっと見てみると…👇


ちゃんと生きていました。株元の土のすぐ上に、銀色の小さな新芽が顔を出しています。これを見つけた瞬間は、本当にホッとしました😊
他にも「え、枯れてる?」と不安になる宿根草・グラス・庭木【6種】
アルテミシア以外にも、雪解け直後に「ヤバいかも」と感じた子たちをご紹介します。全部、私の庭で実際に撮影した写真です📸
① 宿根サルビア|株元に小さな緑の新芽


宿根サルビアも、雪解け直後は完全に茶色い枯れ枝です。でもよく見ると、株元のすぐ横に緑色のごく小さな新芽が見えます。


枯れた枝はあとで根元からカットすればOK。株元の緑さえ確認できれば安心です。
② ペニセタム・ルーメンゴールド|5月まで”ただの枯れ葉”


暖地型のグラス類は、北海道だと動き出しが遅め。ペニセタム・ルーメンゴールドはまだまだ枯れ葉の山です。新芽が出てくるのは5月中旬〜下旬。焦って抜かないのが鉄則。


夏にはこんなに黄金色のふわふわに育ちます。この対比を知っていれば、春の枯れ葉状態も我慢できるはず😊
③ パニカム・ノースウィンド|切り戻し前は枯れ枝の束


ノースウィンドも同じ暖地型グラスの仲間。雪解け直後はただの枯れ葉の束にしか見えません。こちらも新芽が動き出すのは5月中旬以降です。


夏にはこの直立する美しいブルーグリーンの姿に。春のみすぼらしい姿からは想像できません🌿
④ ヒメウツギ|落葉低木は”ただの枝”


落葉低木のヒメウツギも、冬の間は葉が一枚もない細い枝だけになります。「これで本当に咲くの?」と不安になる姿ですが…


5月になればこんなに枝いっぱいに白い花を咲かせてくれます。あの枝だけの姿からは全く想像できない華やかさです🌸
⑤ プルモナリア|ぺたりと貼り付いた古い葉


プルモナリアは、昨年の葉が地面にぺったり貼り付いたような状態で現れます。ここで諦めがちですが、古い葉をそっとどかすと…


斑入りの美しい新葉と、もう蕾まで出てきていました。プルモナリアは意外と早い時期から動き出す宿根草です。


⑥ ヒューケラ|雪の重みでぺったんこ


常緑のヒューケラは「生きている」とは一応わかるのですが、雪の重みで地面にぺったんこに潰れた姿で現れます。見た目はかなり残念な状態😅


でも株の中心をのぞいてみると、力強い新芽がぐんぐん展開しています。潰れた古い葉はあとで整理すれば大丈夫。ぺったんこの古い葉を軽く整理して、株をふわっと持ち上げておくと、新芽が動きやすくなりますよ🌿
【一覧表】7種の”雪解け直後の見た目”と芽吹きの目安
今回ご紹介した7種をまとめた比較表です。自分の庭の植物がどのパターンか、チェックしてみてください👇
| 植物名 | タイプ | 雪解け直後の見た目 | 芽吹き・復活の目安 |
|---|---|---|---|
| アルテミシア・モリストレイン | 宿根草(半木質) | 完全な枯れ枝。銀色の葉は全て落ちる | 4月上旬〜中旬に株元から銀色の新芽 |
| 宿根サルビア | 宿根草 | 茶色い枯れ枝。地上部はほぼ死んだように見える | 4月上旬に株元から緑の新芽 |
| ペニセタム・ルーメンゴールド | 暖地型グラス | 倒れた枯れ葉の山。株の存在がわからないことも | 5月中旬〜下旬にようやく新芽 |
| パニカム・ノースウィンド | 暖地型グラス | 直立した枯れ葉。切り戻し前は枯れ枝の束 | 5月中旬〜下旬に新芽が展開 |
| ヒメウツギ | 落葉低木 | 葉が一枚もない細い枝だけ | 4月中旬〜下旬に芽吹き、5月に白い花 |
| プルモナリア | 宿根草 | 昨年の葉が地面にぺったりと貼り付く | 4月上旬から斑入りの新葉と蕾が展開 |
| ヒューケラ | 常緑宿根草 | 雪の重みで葉がぺったんこに潰れる | 4月上旬に株中心から力強い新芽 |
雪解け直後に絶対やってはいけないこと3つ
この時期、不安のあまりやってしまいがちな”NG行動”をまとめました。どれも宿根草を失う原因になるので要注意です⚠️
① 枯れ枝のように見えても抜かない
最大のNGは、枯れて見えるという理由だけで抜いてしまうこと。今回見ていただいた通り、アルテミシアもサルビアも、地上部が完全に枯れていても根はしっかり生きています。最低でも5月いっぱいまでは「待つ」が正解です。
② ぺったんこのヒューケラを”片付け”すぎない
潰れた古い葉を全部むしり取ってしまうと、新芽が露出して寒さや乾燥のダメージを受けます。軽く整理して、株の中心をふわっと持ち上げる程度にとどめましょう。
③ 早すぎる剪定・切り戻し
枯れ枝を見てすぐに地際から切ってしまいたくなりますが、まだ株元から新芽が出ていない段階だと「どこまで切っていいか」の判断ができません。新芽が数センチ伸びてきてから、その上で切り戻すのが安心です。



待てば庭は勝手に生き返るうさね🌿
まとめ|北海道の宿根草は”待つ”のが正解
雪解け直後の北海道の庭は、9割が枯れ枝のような見た目です。でも、そのほとんどが生きています。とくにアルテミシア・モリストレインのように、どう見ても絶えてしまった姿でも、過去の育ち方や品種の特性を知っていれば、信じて待てるものです。
この記事でご紹介した7種のビフォーアフターを見てもらって、「あ、うちの子と同じかも!」と安心してもらえたら嬉しいです。初めての春はとくに不安になりやすいですが、5月いっぱいまでは焦らず、まずは”待つ”を選んでみてください🌿
この後、芽吹きから開花までの様子や、春の剪定・施肥のタイミングなども別の記事でご紹介予定です。また遊びに来てくださいね😊








