北海道で初めての四季咲きバラ|メルヘン・ツァウバー2年間の成長記録

初めての一番花、ピンクのメルヘン・ツァウバー
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北海道で四季咲きバラを育てるのは難しそう…そう思っていませんか?実はポイントさえ押さえれば、初心者でも北国でバラは育てられます

この記事では、2024年4月に京成バラ園から「メルヘン・ツァウバー」という四季咲きバラを迎えて、2年間育ててきたリアルな記録をお伝えします🌹

最初の一番花の感動、真夏の思いがけない地植え、初シュートの戸惑い、真夏の猛暑でのトラブル、そして冬囲いの失敗まで——うまくいったことも失敗したことも、札幌のリアルな気候で起きたことをそのまま綴りました。

うさうさ

北海道でもバラって育つうさ?冬が怖くないうさ?

はるゆ

品種選びさえ間違えなければ大丈夫なんですよ。「メルヘン・ツァウバー」は強健で、初心者にもおすすめの四季咲きバラ。2年育てて、その良さを実感しています🌸

目次

メルヘン・ツァウバーを選んだ理由と最初の1年目

「北海道でバラを育てたい」と思ったときに悩むのは、どの品種を選ぶかということ。耐寒性があって、初心者でも扱いやすく、かつ長く楽しめる品種がいい…そんな思いで選んだのが「メルヘン・ツァウバー(Märchen Zauber)」でした。

京成バラ園から届いた苗(2024年4月)

京成バラ園から届いたメルヘン・ツァウバーの苗
2024年4月14日、京成バラ園から届いたメルヘン・ツァウバーの苗。緑の四角い鉢に植えられた状態で届きました。

2024年の4月、京成バラ園から苗が届きました。京成バラ園は日本でも屈指のバラ専門店で、育てやすい品種が揃っているので、初心者の私にはぴったりの購入先でした。

メルヘン・ツァウバーはドイツ語で「おとぎ話の魔法」という意味。その名の通り、ロマンチックなオールドローズ調の花形で、ピンクとコーラルが混じった優しい色合いが魅力です。

メルヘン・ツァウバーの特徴

・バニラのような香り

・うどんこ病や黒星病にとても強く、無農薬でもほとんど病気が出ないほど強健

・四季咲き性が強く、初夏から秋まで繰り返し花を咲かせてくれる性質

・各国のバラコンクールでも強健さと美しさが評価され多くの受賞実績あり

少しでも安心して育てたかったので、病気に強いというのが決め手でした😊

初めての一番花(2024年6月)

初めての一番花、ピンクのメルヘン・ツァウバー
2024年6月13日、初めての一番花。ロマンチックなオールドローズ調のピンクで、ふわっと大きく開きました。

植えてから約2ヶ月、6月中旬に初めての花が咲きました。前日の夜が暖かかったせいか、翌朝見たらふわっと開花していて、その瞬間の感動は今でも覚えています🌹

新しい蕾もたくさんついていて、これからの成長にワクワクが止まりませんでした。北海道でも植えて2ヶ月で花が見られるというのは、初心者にとって大きな自信になります。

水やりチェッカー SUSTEE の導入で安心感アップ

バラを育てるときに最初につまずくのが水やりのタイミングです。鉢を持って重さで判断したり、指で土を少し掘って乾き具合を確認したり…いろいろ試したのですが、バラの鉢は排水性がとても良いので「本当に足りているのか?」がずっと不安でした。

そこで導入したのが、まつお園芸さんがおすすめしていた「SUSTEE(サスティー)水やりチェッカー」です。水が足りているときは青く、乾くと白に戻る仕組みで、鉢に挿しておくだけ。

最初に使ったとき、いつも通りの水やりでは全然青くならなかったのが衝撃でした。思いっきり水をあげ続けて、ようやく青に変わる。「え、こんなに必要だったの…?」と認識を改めるきっかけになりました。

うさうさ

水やり、自分の感覚だけで判断するのはちょっと怖いうさね…😨

【実践】北海道の短い夏に地植えした判断

バラの植え付けといえば、本来は秋〜春の寒い時期が定石。でも、北海道で育てる私は、ちょっと違う判断をしました。

本来なら秋〜春の植え付けが定石

バラの本などを見ると、植え付け時期は「休眠期の秋〜春が望ましい」と書かれています。夏の植え付けは根に負担がかかるので、避けるのが一般的。鉢植えのままで夏を越し、秋に地植えにするのが定石です。

でも北海道では「夏のうちに根を張らせる」のが正解

地植えにしたメルヘン・ツァウバー
2024年8月10日、7月に地植えにしたメルヘン・ツァウバー。無事に根を張って複数の花をつけてくれました。

しかし、私は2024年7月に、あえて地植えに踏み切りました。理由はシンプルで、北海道の秋があまりにも短いからです。

本州基準の「秋」は9月〜11月ですが、北海道では9月末には朝晩10℃を下回り、10月には霜がおり、11月には雪が降ります。「秋に地植え」ではもう遅いのです。

7月なら、まだ気温的には「本州の6月上旬」くらい。今のうちに根を張らせておけば、冬までに株がしっかり充実してくれるはず——そう考えて、踏み切りました。

植え替え手順(堆肥+掘り起こし土+水鉢)

植え替えはYouTubeのバラ生産者さんの動画を参考にしました。手順はこんな感じです:

  • 植える場所をシャベルで深く掘る
  • 掘り起こした土に堆肥を混ぜる
  • 鉢から苗を出し、根を崩さずにそっと植える
  • 株元に「水鉢(みずばち)」をつくる(土を円形に盛って水を溜める土手)
  • 大量の水を数回に分けてたっぷりと与え、土を締まらせる

ちなみに、バラの植え場所を作るために、巨大に育った秋明菊を抜いて裏庭に移植したのですが…これが根がものすごく深くて太くて、かなりの力仕事でした💦 お庭のレイアウト変更って、本当に体力がいりますね。

はるゆ

北海道のバラは「定石どおり」ではなく、気候に合わせて判断を変えるのがコツなんです。私の経験では、7月の地植えで問題なく根を張ってくれました🌿

初シュートと剪定の学び(2024年夏〜秋)

地植えから約1ヶ月後の8月中旬、庭を見ていて「あれ?」と思う枝を発見しました。

シュートの見分け方

メルヘン・ツァウバーの初シュート
2024年8月17日、初めてのシュート発生。他の枝より勢いよく伸びて、先端にホウキのように蕾がついています。

他の枝と違って、ものすごく勢いよく伸びている1本の枝。先端にはホウキのように蕾がたくさんついていて、見るからに若くてみずみずしい。「もしかしてこれが、あの噂のシュート?」と調べてみて、特徴がぴったり一致しました。

シュートの見分け方ポイント

  • 他の枝より極端に勢いよく伸びる
  • 先端にほうき状に蕾が集まっている
  • 枝がみずみずしく若々しい
  • 株元や株の中央部分から出ていることが多い

来年のためにシュートはバッツリ切る

初シュートを見つけたときは「大事に育てなきゃ!」と思ったのですが、実はシュートの先端の蕾は来年の株のために切ってしまうのが正解なんですね。

シュートをそのまま咲かせてしまうと、枝の先端にエネルギーが取られて、枝自体が充実しません。翌年のためにはホウキ状の蕾の部分でバッツリ切るのが正解。私も1年目は「もったいない…」と思いましたが、翌年のことを考えて切りました。

初心者がやりがちな失敗

初心者が陥りがちなのは、以下の3つだと思います:

  • シュートの先端の蕾を「もったいない」と残してしまう
  • シュートと普通の枝の区別がつかず、間違って切ってしまう
  • シュートが出たのに気づかず放置

どれも私自身が「やりそうになった」失敗です💦 覚えておくと、来年の花つきが全然違ってきます。

2年目の夏に直面した問題(2025年)

2年目の夏のメルヘン・ツァウバーの株
2025年8月29日、2年目の夏。1年目よりボリュームが増え、枝張りも広くなりました。

2年目は1年目より株が充実して、花もたくさん咲いてくれました。でも、新しい問題も出てきました。

34℃の猛暑で花もちが悪化

2025年の7月、札幌で気温が34℃まで上がった日がありました。ちょうどそのとき、メルヘン・ツァウバーの2番花が咲いていたのですが…2日後には咲ききって、花びらがハラハラと落ちてしまったのです😔

本来、メルヘン・ツァウバーは花もちの良い品種のはず。でも34℃の猛暑にはさすがに耐えきれなかったようです。北海道でも「夏は涼しい」と言えなくなってきた証拠ですね。

蕾に黒いシミ・害虫チェック

同じ時期、蕾に黒いシミのようなものが出てきました。害虫にやられたのか、暑さによるダメージなのか判断がつかなかったので、念のため該当の蕾はカットしました。

バラは害虫がつきやすい植物なので、定期的に葉裏をチェックするのが習慣になりました。蕾に異変があったら、迷わず早めにカットするのが被害拡大を防ぐコツです。

北海道でも対策が必要になってきた暑さ

秋に満開になったメルヘン・ツァウバー
2024年10月28日、秋のメルヘン・ツァウバー。涼しくなって花数が増え、深みのある色合いが楽しめます。

「北海道は涼しいから、暑さ対策は不要」——これは、もう過去の常識かもしれません。30℃超えが当たり前になりつつある札幌では、以下のような対策を考える必要が出てきました:

  • 真夏の高温時の水やりは朝か夕方に
  • 地温が上がりすぎないよう株元にマルチング
  • 猛暑の花は早めに切り戻して株を休ませる

ただ、涼しくなった10月には花数もぐっと増えて、深みのある色合いを楽しめます。夏の過酷さを乗り越えた株が秋に咲かせる花は、本当に愛おしい気持ちになります🌸

【失敗談】冬囲いのゆるさで枝が折れた

冬囲い前のメルヘン・ツァウバー
2024年11月10日、冬囲い直前の様子。まだ花と蕾が残っていますが、そろそろ冬支度が必要です。

ここからは、2年目の冬囲いで私がやらかした失敗談です。同じ失敗をしたくない方のために、正直に書きます💦

葉むしり・支柱縛り・革手袋の必要性

北海道のバラの冬囲いは、以下の手順で行います:

  • 葉を全部むしる(病気の越冬を防ぐため)
  • 枝を麻紐などで縛ってコンパクトにまとめる
  • 必要なら支柱で補強
  • 雪囲い(コモや防寒シートなど)で覆う

葉むしりは素手では絶対にやってはいけません。バラのトゲは本当に痛いので、私はバラ専用の革手袋を購入しました。これが本当に便利で、「道具って大事」とつくづく思いました✨

枝のまとめ方がゆるすぎ!雪の重みで倒れる

私の最大の失敗は、枝を縛るのがゆるすぎたことです。

「きつく縛ると枝が傷みそう…」と遠慮して、ふんわり麻紐でまとめたのですが、これが大失敗。雪の重みで枝が全部左側に倒れてしまい、一部の枝は折れてしまったのです😭

うさうさ

枝が折れたら悲しいうさ〜!ゆるく縛っちゃダメなうさね…😭

雪解け後にひもをほどくと、幸いなことに曲がった枝は少し戻ってきました。バラの枝は意外と柔軟なんですね。でも、折れた枝は戻らないので、やっぱりしっかり縛るのが大事だと痛感しました。

次回は「コモで囲う」を検討

次の冬は、麻紐でしっかり縛ったうえで、コモ(藁で編んだ敷物)で全体を巻く方法を試してみようと思っています。

コモで巻くと、雪が直接枝に積もらないので、枝への負担が劇的に減るはずです。北海道のベテランガーデナーさんたちの多くがコモを使っているので、やはり効果があるのだと思います。

【実際に使っている道具リスト】

2年間バラを育ててみて、「これは買ってよかった!」と感じた道具をまとめます。

道具用途満足度
SUSTEE 水やりチェッカー Lサイズ鉢植え時代の水やり管理◎ 必須
バラ専用の革手袋(ロングタイプ)葉むしり・剪定・冬囲い◎ 必須
剪定バサミ花がら切り・シュート処理◎ 必須
麻紐冬囲い時の枝の結束○ ただし太めを使うべき
コモ(藁巻き)冬囲い時の雪よけ△ 次回挑戦予定
堆肥地植え時の土壌改良◎ 必須

とくに、剪定バサミはしっかりした刃のものを選びましょう。あまり安すぎるものはNGです。

【年間カレンダー】メルヘン・ツァウバー 北海道版

2年間の経験から、北海道(札幌基準)でメルヘン・ツァウバーを育てる年間スケジュールをまとめました。

時期作業内容ポイント
3月下旬〜4月上旬冬囲いを外す・様子見まだ寒いので慎重に
4月中旬剪定(気温が安定してから)枝ぶりを見ながら形を整える
4月下旬〜5月新芽が動き出す害虫チェック開始
6月中旬〜下旬一番花が咲く花もちが一番良い時期
7月シュート発生・地植え適期シュートはバッツリ切る
7月下旬〜8月猛暑対策・2番花水やりは朝夕に
9月秋の花・株の充実施肥で来年に備える
10月下旬落葉が始まる冬囲い準備を始める
11月上旬葉むしり・冬囲い本番雪が降る前に完了させる
11月下旬〜3月雪の下で越冬何もしない

大事なのは、本州の育て方情報をそのまま当てはめないこと。特に「秋の植え付け」「秋の施肥」などは、北海道では実質不可能な時期なので、前倒しで考える必要があります。

まとめ|北海道でバラを育てるなら「失敗しながら学ぶ」覚悟で

2年間メルヘン・ツァウバーを育てて、はっきりわかったことがあります。それは、北海道のバラ栽培は本州の教科書通りにはいかないということ。でもその代わり、実際にやってみながら自分の庭に合う方法を見つけていく楽しさがあります🌹

一番花の感動、初シュートを見つけた興奮、冬囲いの失敗で枝が折れた悔しさ、雪解け後に曲がった枝が少し戻ってきた喜び——どれもかけがえのない経験です。もしバラ栽培に迷っている方がいたら、四季咲きで強健なメルヘン・ツァウバーから始めてみるのは、とても良い選択だと思います。

うさうさとピンクのバラの庭のイラスト
うさうさ

北海道でもバラは育つうさね🌹失敗しながら覚えていけばいいうさ〜

はるゆ

そう!バラって花は上品だけど、意外と強いんです!育てやすい品種から挑戦してみるのをおすすめします。

次は「コモを使った本格的な冬囲い」に挑戦する予定です。また、2品種目のバラを迎えたら、そのレポートも書きますね。北海道でバラを育てる仲間が増えますように😊

初めての一番花、ピンクのメルヘン・ツァウバー

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この記事を書いた人

北海道の小さな庭で宿根草を育てながら、ガーデニングの記録をブログに書いています。
寒冷地でも育つ植物や、実際に育てて分かった育て方などを紹介しています。

本業は看護師で、これまで30年以上医療の現場で働いてきました。
看護や働き方、認知症介護について感じたことも、ときどきこのブログで書いています。

庭づくりとガーデニングは30年以上続けている趣味。
北海道でも育てやすい植物や、寒冷地ならではの庭づくりの楽しさをお伝えできたらうれしいです。

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