北海道で庭づくりをしていると、「これなら育つかな」と思って選んだ植物が、思ったように育たなかったり、逆にあまり手をかけなくても元気に育ってくれたりと、実際に植えてみて初めて気づくことがたくさんありました。
植物の説明や耐寒性の表示も参考にはなりますが、それだけではわからない、庭との相性のようなものがあると感じています。特に北海道の庭では、冬の寒さだけでなく、雪の影響や春の立ち上がりの遅さ、夏の環境なども関係してくるように思います。
今回は、我が家の庭で実際に育ててみて、向いていたと感じた植物と、少し合いにくかった植物をまとめてみました。同じように植物選びに迷っている方の、ひとつの参考になればうれしいです。
うさうさ北海道って、植物を育てるのが難しいって聞くうさ!ほんとううさ?



冬が長いし、雪の重さや春の遅さも関係してくるんだよね。実際に植えてみないとわからないことが多くて。



じゃあ、失敗したこともあるうさ?



もちろん!でもその失敗があったから、だんだん『我が家に合う植物』がわかってきた気がしてる。
北海道の庭で植物選びをするときに、私が見るようになったこと
植物を選ぶとき、以前は花の色や見た目、耐寒性ばかりを気にしていました。
でも実際に北海道で庭づくりをしてみると、それだけではうまくいかないことが多いと感じるようになりました。
今は植物を選ぶときに、まず「この植物は、我が家の庭で無理なく楽しめそうか」を考えるようにしています。
実際に育ててみて、今は次のようなポイントを見るようになりました。
- 見せ場の時期が合っているか
秋にきれいになる植物は、寒くなる前に見頃を迎えられないことがあります。 - 広がり方が庭のサイズに合うか
ボリュームが出る植物は、小さな庭では扱いにくく感じることもありました。 - 花後の姿もきれいか
花が終わったあとも、葉や株の形が整っていると安心して植えられます。 - 植え付けのタイミングが適切か
根づく前に冬を迎えると、翌年に出てこないこともありました。
こうして少しずつ経験を重ねるうちに、植物選びで大切なのは「人気があるか」よりも、その植物が自分の庭の環境やスペースに合っているかどうかなのだと思うようになりました。
北海道の庭で向いていた植物
我が家の庭で実際に育ててみて、比較的扱いやすく、庭の景色づくりにも役立っていると感じた植物たちです。
「丈夫さ」だけでなく、花後の姿や管理のしやすさも含めて、育てやすさを感じています。


イベリス ブライダルブーケ
我が家の栽培歴:2010年〜(約16年咲き続けています!)
よかった理由:常緑で春先からきれい・グランドカバーにも使いやすい
春の庭を明るくしてくれる白花が魅力で、まだ他の植物が動き出す前の時期にも華やかさを出してくれます。草姿が乱れにくく、扱いやすい点も安心感があります。また常緑で、雪解け直後から青々とした葉が楽しめるのも嬉しいポイントです。広がり方もきれいで、グランドカバーとしても使いやすく、前景に入れると庭全体がすっきりまとまると感じています。


モナルダ ブライトパープル
我が家の栽培歴:2013年〜
よかった理由:夏の彩りになる・宿根草らしい強さがある
夏の庭にしっかり彩りを加えてくれる存在で、落ち着いたパープルの花色がよく映えます。我が家でも毎年見せ場をつくってくれる植物のひとつです。宿根草らしく株が充実していくのも楽しみですが、一方でうどんこ病が出やすいことがあり、風通しや株間には少し注意が必要でした。それでも、夏の庭に存在感を出してくれる植物として、取り入れてよかったと感じています。


アリウム サマービューティー
我が家の栽培歴:2024年〜
よかった理由:丈夫・掘り上げ不要・草姿がきれい
丸い花がほどよいアクセントになり、庭の中で自然と目を引く存在です。とても丈夫で、我が家では手をかけすぎなくても安定して育っています。一般的なアリウムと違い、球根を掘り上げる必要がなく、植えっぱなしで楽しめるのも大きな魅力です。草姿もすっきりしていて乱れにくく、他の植物とも合わせやすいので、長く楽しめる扱いやすい宿根草だと感じています。


ストケシア
我が家の栽培歴:2021年〜
よかった理由:花が大きく見応えがある・花後も葉を楽しめる
ブルーから淡い紫色の花が美しく、一輪でもしっかり見応えがあります。派手すぎないのに庭の中で自然と目を引き、夏の景色に爽やかさを加えてくれます。さらに、葉にも存在感があり、花が終わったあとも常緑のグラスのように楽しめるのが魅力です。花の時期だけでなく、シーズンを通して庭の景色を支えてくれる植物として重宝しています。


ペンステモン ダークタワー
我が家の栽培歴:2023年〜
よかった理由:銅葉が美しい・高さが出せる・花後も楽しめる
銅葉の美しさが特徴で、植えてあるだけで庭の雰囲気を引き締めてくれる植物です。草丈がしっかり出るため見応えがあり、後方に植えることで自然に高低差をつくることができます。花が終わったあとも葉が残り、シードヘッドも楽しめるので、長い期間庭の景色に役割を持ってくれます。高さと色のアクセントを同時に加えられる点が魅力です。



向いていた植物、どれもすてきうさね〜!特に気に入ってるのはどれ?



イベリスかな。雪が解けてすぐ、青々とした葉が出てくるのがうれしくて。冬が長い分、春の緑が特別に見えるんだよね。



春一番に咲くってロマンチックうさ〜。うさうさも北海道の庭、見に行きたいうさね!
我が家の庭では少し相性が合いにくかった植物
どれも魅力のある植物でしたが、我が家の庭では少し扱いにくさを感じたり、思ったように育たなかったものもありました。
植物そのものが悪いというより、庭の広さや気候、植えるタイミングとの相性が大きいと感じています。


アルケミラ・モリス
我が家の栽培歴:2008年から数年植えて抜いてしまいました
難しかった理由:葉が広がりやすく、小さなボーダーでは場所を取りやすい
ライムグリーンの花と大きめの葉が魅力で、ナチュラルな雰囲気の庭によく似合う植物です。実際に育ててみても葉の存在感があり、植栽の中で目を引きました。ただ、我が家では葉が思ったより広がりやすく、小さめのボーダーガーデンでは少し扱いにくく感じました。広めのスペースでのびのび育てられる庭なら、また印象が違ったかもしれません。


ミューレンベルギア カピラリス
我が家の栽培歴:2024年7月植え付け、翌春には枯死
難しかった理由:穂が出る前に寒くなり、越冬もできなかった
ふんわりとしたピンクの穂がとても美しく、秋の庭に取り入れてみたいと思った植物です。ただ、我が家では−8〜−12℃の耐寒性ほどの強さを感じられず、うまく越冬できませんでした。また、いちばん楽しみにしていた穂も、しっかり出る前に寒くなってしまい、見せ場を迎えないまま終わってしまいました。見頃の時期まで含めて考える必要があると感じた植物です。


ユーパトリウム ‘チョコレート’
我が家の栽培歴:2024年7月植え付け、翌春、姿が見られず
難しかった理由:根づかず、翌年に出てこなかった
銅葉が美しく、草丈も出るので、庭の後方に高さと存在感を加えてくれそうだと思い植えました。見た目はとても好みだったのですが、我が家では越冬できず、翌年には出てきませんでした。7月初旬に植えたため、冬までにしっかり根づけなかったのかもしれません。植物の性質だけでなく、植え付ける時期も大切なのだと感じた一株でした。


ラムズイヤー
我が家の栽培歴:2013年〜数年植えて抜いてしまいました
難しかった理由:葉が汚れやすく、狭い庭では大きくなりすぎた
もふもふとしたやわらかい葉と、すっと立ち上がる草姿が魅力の植物です。シルバーリーフとして庭に入れると雰囲気が出るのですが、実際に育ててみると、雨上がりのあとなどに葉が汚れやすく、きれいな状態を保つのが少し難しく感じました。また、思っていた以上に大きく育つため、我が家のような狭めのボーダーでは存在感が強すぎる印象もありました。広めの場所で育てる方が向いているかもしれません。



向かなかった植物は、もう育てないうさ?



アルケミラやラムズイヤーは、もっと広い庭があったらまた挑戦したいなって思ってる。



庭の広さや環境に合わせて選ぶって、大事うさね。



うん。『好きか』より『合うか』を考えるようになったかも。
まとめ|北海道の庭では「好き」だけでなく相性も大切
植物を選ぶときは、つい花の色や雰囲気、写真で見た印象に惹かれてしまいます。でも実際に北海道の庭で育ててみると、それだけではうまくいかないことも多く、その植物が自分の庭に合っているかどうかがとても大切だと感じました。
今回ご紹介した植物の中にも、我が家ではとてもよく育ってくれたものもあれば、魅力は感じながらも少し相性が合いにくかったものもありました。けれど、それは「よい・悪い」ではなく、庭の広さや気候、植えるタイミングとの相性が大きいのだと思います。
北海道の庭づくりでは、耐寒性だけでなく、花後の姿や株のまとまり方、見せ場の時期なども含めて選ぶことで、無理なく楽しめる植物に出会いやすくなるように感じています。
私自身もまだまだ試行錯誤の途中ですが、こうして育てながら少しずつ「我が家に合う植物」が見えてくるのも、庭づくりの楽しさのひとつです。
これから北海道で庭づくりをされる方や、植物選びに迷っている方の参考になればうれしいです。












