12月に入ると雪が積もってしまう北国。今年(2024年)は全体的に気温が低くて連日氷点下です。
北海道 岩見沢市では平年の3倍もの雪が降り、すでに2メートル近く積もっているとか。
毎日除雪疲れで大変な思いをされていることでしょう。どうか体調を崩されませんように。
厄介な雪ですが、実は植物の寒さ対策として重要な役割をしてくれます。
植物にとって保温効果もある雪は、うまく付きあっていきたいものです。
今回はビオラがうまく越冬するために、冬囲いのことをお伝えしますね。
ビオラの冬囲い 必要なアイテムは100円グッズで
雪は寒さから苗を守ってくれます。けれども雪の重みは苗にダメージを与えます。
何もしないと、雪解け時に苗や花はぺったんこに潰れます。
潰れてもちゃんと回復はするのですが、冬囲いをすることで回復具合が全然違うことを経験しました。
冬囲いは100円ショップアイテムで十分できます。
<用意するもの>
・不織布
・ペグ(不織布を止めるために使います)
・焼き鳥用の串(ペグを刺しにくいところに使います)
・かご(ワイヤー製の丈夫なもの)
他にも、ペットボトルを切って被せるだけでも効果はあります。
ただしペットボトルは割れたり、潰れたりすることがあるので、軒下など場所を選んで使用した方が良いです。
ビオラの冬囲い 手順
手順は簡単です!
ワイヤーのかごを花苗に被せて、不織布をかけてペグで固定するだけ。
ビオラだけではなく、宿根草も同様にかごで覆うことで、雪からのダメージが軽減します。



初めて種まきをした時は、「雪って少しづつ積もっていくし、硬い雪をのせなければ案外重くないのでは?」と思っていました。
そのためプラスチックのかごでも大丈夫なのではと思い使用してみました。
しかし雪は降ったり、とけたりを繰り返しながら積もっていくので、当たり前ですが固まっていきます。
プラスチックのかごでは雪の重みに耐えられず、割れてしまったので、今年からは耐久性のあるワイヤーのかごを使うことにしました。
不織布で覆ってもかごの中へ雪が入り込みますが、
何も対策をとらない場合に比べて、雪解けが早く、苗の潰れも少なく回復が早いのです。
3月の雪解け時の様子です↓

雪が解けたら、元気な苗が!
葉のダメージがほとんどありません。
寒い中、冬囲いをするのは嫌になる時もありますが、この春の状態を見ると、
やはり、手間でも頑張ってよかったなぁと思います。

3月は宿根草の活動はまだ始まらず、花壇は寂しげ。
4月、ビオラの花はまだ小さいですが、ここからどんどん大きくなります。

4月の中旬にもなると、クロッカスは満開、チューリップの球根も力強くなってきます。
手前にはビオラもありますが、ここのエリアは今ひとつビオラは元気がなかった。
苗の強さは、「種の元気度」が影響しているのかもしれません。
この育ちの違いは、まだまだ苗と向き合いながら探っていく必要があります。

5月5日子供の日 まだ肌寒いのが北海道。
ホスタ ”ウルバリーン”がかなり成長してきて、ビオラも満開に。

カラフルなよく咲くスミレ。様々な花色の種が入っていました。
どんな花の色が咲くのか、秋に植え付けた時にはわからなかったので、思わぬカラフルさになりました。
種から植えると、こういう面白さがありますね。
よく咲くスミレは初めて植えましたが、とても丈夫で、名前の通り本当に良く咲きました。
初心者さんにもおすすめです。
自分で色を選んで、配色して植えるのも良し、
びっくり箱のように、どんな色が出てくるのかワクワクしながら植えるのも良し。
無限の楽しみ方があるのが、園芸の良いところです。
失敗しても、そこから学ぶことがたくさんありますし、
種から植えれば、コストもそこまでかからないので、何度でもチャレンジできます。
種から育てるのは、手間はかかりますが
育つ過程を楽しみ、時には悩んだり、暑さや寒さと戦ったり。
カラスと知恵比べをしたり。
自己流を貫いてみたり。
そんな自分だけの、素敵な園芸ライフを
体験していきたいなと思います。
寒冷地の皆さん、ビオラの種まきは本当に楽しいですよ。
是非トライしてみてくださいね!