【北海道】グラスと相性のいい宿根草の組み合わせ5選|30年ガーデナーが試した配植実例

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グラスを1本で植えても絵になるけれど、相性のいい宿根草と組み合わせると、とたんに庭の「見え方」が変わります

北海道の小さな庭でグラスを育てて十数年。最初は「とりあえず欲しいグラスを買って植える」だったのが、いまは「この足元にはこの低いグランドカバーを」「線の細いこのグラスの隣には大きな葉のホスタを」と、相手まで考えて植えるようになりました。

この記事では、私が実際に庭で組み合わせてみて「これは合う」と実感した5つの配植を、植えた場所・日当たり・植え付け時期までセットで紹介します。札幌の冬を超えた実録です。

うさうさ

姉妹記事「狭い庭でも映えるグラス10選」で気になった子の、相棒探しに使ってほしいうさ🐰

目次

グラスを組むときに押さえる3つの要素|線・色・高さ

組み合わせを考えるとき、私は次の3つだけを意識しています。

  1. (葉の形):グラスの細い線に、広い葉(面)で対比させると両方が際立つ
  2. :銅茶・シルバー・黄金・青みがかった緑などを組み合わせると、花が咲いていない季節も絵になる
  3. 高さ:立ち上がるグラスの足元に、低いグランドカバーを敷くと庭に奥行きが出る

特別な構図の知識はいりません。「形を変える」「色を変える」「高さを変える」——この3つだけ気にすれば、組み合わせは自然と決まります。

①ペニセタム・ルーメンゴールド × イベリス/イブキジャコウソウ|足元を敷く

ひとつ目は、高さのあるグラスの足元に低いグランドカバーを敷くという、一番シンプルで効く組み合わせです。

ペニセタム・ルーメンゴールドは、明るい黄色〜ライムグリーンの葉が夏から秋に赤い穂を立ち上げるグラス。うちの庭では2023年8月に植えて、西側・午後は建物の陰になる半日陰の場所に植えっぱなし。札幌の冬も特別な防寒なしで越冬しています。西日が直接当たらないので、夏の葉焼けもなく機嫌よく育っています。

うさうさ

ペニセタムは寒冷地で越冬が難しい品種もあるけど、ルーメンゴールドは札幌の冬を問題なく越せるうさ! 西日がきつくない場所は夏の葉焼け防止にもなるうさね

足元に合わせたのはイベリスイブキジャコウソウ。どちらも背が低く横に広がるタイプで、ペニセタムが立ち上がる縦の線を邪魔せずに、根元の土の露出を隠してくれます。

この配植の狙いは、「視線を下から上へ誘導すること」。低いグランドカバーが目線を地面に引き寄せたあと、ペニセタムの穂でふわっと上に抜ける。庭の中で時間の流れが生まれる感じがして、私はこの組み合わせがいちばん好きです。

この配植のポイント
  • ペニセタムの立ち上がる縦ライン+低いグランドカバーの横広がり
  • イベリス/イブキジャコウソウはどちらも日向〜半日陰で育つ
  • 午後に陰になる西花壇は、西日が苦手なグラスの越冬に向いている

②デスカンプシア・セスピトーサ ゴールドタウ × ホスタ・ゴールドスタンダード|線と面の融合

デスカンプシア ゴールドタウとホスタの組み合わせ

2つ目は「線と面の融合」——細いグラスと大きな葉の宿根草を隣に並べる、私の庭で一番絵として強い組み合わせです。

デスカンプシア・セスピトーサ ゴールドタウは、2024年6月に南側の半日陰に植えた耐寒性の強いグラス。夏から秋にかけて、金色がかった霞のような穂を一面に立ち上げます。葉は細く、全体の輪郭がふわっと柔らかい。

隣に合わせたのはホスタ・ゴールドスタンダード。大きな葉に黄金と緑の斑が入る有名な品種で、2024年7月に同じエリアに植えました。

ふわふわの細い線(デスカンプシア)と、どっしり広がる大きな葉(ホスタ)——これを並べると、お互いが「違いすぎて」逆に引き立つんです。花がない時期でも、葉の形だけで絵が成立します。

うさうさ

花に頼らず「葉っぱの形」だけで絵をつくれると、花後もずっと庭が綺麗うさ

同じ「ゴールド」系の葉色でまとめたので統一感があり、半日陰でもくすまず明るい印象になります。半日陰の宿根草づかいはつい緑一色になりがちなので、黄金葉で明るさを足すのが私の定石です。

この配植のポイント
  • 細い線のグラス × 大きな面のホスタで対比させる
  • 葉色を「ゴールド系」で揃えると半日陰でも明るい
  • 花が終わった後も葉の形で絵として成立する
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③カレックス・ブロンコ × セラスチウム|銅茶×シルバーのコントラスト

カレックス ブロンコとセラスチウムのコントラスト

3つ目は、「色のコントラスト」で遊ぶ組み合わせです。

カレックス・ブロンコは、名前のとおり銅茶色(ブロンズ)の葉を持つ小型のカレックス。2024年7月に西側、日向(午前)・乾き気味の場所に植えました。耐寒性は強く、2025年には株分けできるくらい充実しています。

相棒はシルバーリーフの宿根草セラスチウム(ナデシコ科、品種名は未確認ですがシルバー葉タイプ)。同じ西側の乾き気味の場所でよく育つタイプで、春には真っ白な花を一面に咲かせます。

はるゆ

セラスチウム(ナツユキソウ)は厳密にはグラスじゃなくて、ナデシコ科のシルバーリーフ宿根草。でも細かく広がる葉が「グラス的な表情」を作ってくれるの。

銅茶とシルバーは、補色関係に近い対比。どちらも落ち着いたトーンなので、主張しすぎずに「渋い大人の配植」になります。緑一色の花壇の中にぽっと入れると、そこだけ空気が変わる。

どちらも乾燥気味の場所を好むので、水やりや土づくりの相性も◎。西側花壇のように日向で雨が当たりにくい場所に、安心して植えられる組み合わせです。

この配植のポイント
  • 銅茶×シルバーの「色の対比」で渋い配植に
  • どちらも乾燥気味を好むので水やり条件が揃う
  • 西側・日向で雨の当たりにくい場所と相性が良い

④ミスカンサス・モーニングライト × プルモナリア/ホスタ/モナルダ|万能型の細い線

ミスカンサス モーニングライトを軸にした配植

4つ目は、「どこに入れても破綻しない万能型のグラス」です。

ミスカンサス・モーニングライトはイトススキの改良品種で、葉のふちに極細の白い斑が入ります。細い線が集まって、全体が銀色に霞むような独特の立ち姿。2024年8月に西側・日向(午前)に植えました。耐寒性は強く、札幌の冬も問題なく越冬。植えてまだ日が浅いので背丈は出ているものの株の幅はこれから、という段階です。

このグラスの良さは、相手を選ばないこと

  • プルモナリア(シルバー斑)と並べれば、銀×銀で統一感
  • ホスタ(緑葉・青葉)と並べれば、線と面の王道コンビ
  • モナルダ(赤・ピンクの花)と並べれば、派手な花を細い線がフレームのように引き締める
うさうさ

「迷ったらモーニングライト」で大失敗がないうさ。買ってまず植える1本として鉄板!

ミスカンサス・モーニングライトは株が大きくなる(成株で高さ1.2m前後)ので、狭い花壇では奥側に配置して「背景の幕」として使うのが正解。手前に好きな宿根草を置けば、どれでも一定以上の絵になります。

この配植のポイント
  • 細い白斑の葉が「銀色に霞む」独特の表情
  • 株が大きく育つので奥側の背景役に配置する
  • プルモナリア・ホスタ・モナルダなど、相手を選ばない万能選手
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⑤番外編|ヤブラン・ピーディーインゴット × ヒメシャラの株元(グラスじゃないけどグラス的に使える)

ヤブラン ピーディーインゴットをヒメシャラの株元に

最後は、「厳密にはグラスではないけれど、グラス的な線の表情を持つ」宿根草の配植です。

ヤブラン・ピーディーインゴットはキジカクシ科の常緑宿根草(日本では半常緑扱い)。本来はイネ科のグラスとは科が違いますが、細長い葉が株立ちになる姿はグラスのボーダーガーデンにとても馴染みます。

はるゆ

ヤブランは厳密にはグラス(イネ科)じゃなくてキジカクシ科なの。でも「線」の表情が近いから、園芸的にはグラス的に使える仲間として覚えておくと便利。

私の庭では2023年9月に植えて、ヒメシャラのシンボルツリーの株元に敷き込んでいます。ピーディーインゴットは黄緑〜ライムゴールドの葉色が特徴で、ヒメシャラの高木が作る日陰を明るく照らしてくれます。

シンボルツリーの株元は、「何を植えても主役を食わない脇役」が欲しい場所。ヤブラン・ピーディーインゴットは背が低く、株がゆっくり広がるので、木の根を邪魔せず長く働いてくれます。

この配植のポイント
  • 厳密にはグラス(イネ科)ではなくキジカクシ科の宿根草
  • 黄緑の葉色が日陰を明るく照らす
  • シンボルツリーの株元に最適。脇役として長く働く

まとめ|グラスは「どこに何と植えるか」で庭が変わる

グラスは1本でも絵になりますが、相手を選んで組み合わせると、庭全体の見え方が数段上がります。今回紹介した5つを振り返ると、効いているのは3つだけです。

  • 足元に低いグランドカバーで高さのリズムをつくる
  • 広い葉の宿根草で線と面のコントラストを出す
  • 銅茶・シルバー・ゴールドの葉色の対比で花がない季節も絵にする

難しい理屈はなく、「形」「色」「高さ」のどれか1つを意識するだけで配植はうまくいきます。まずは姉妹記事で好きなグラスを見つけて、この記事の組み合わせを真似してみてください。北海道の庭でも、ほったらかしに近い手間で育ちます。

うさうさ

グラスは「添え」じゃなくて「軸」。軸に何を巻きつけるかで庭の表情が変わるうさ

夏のグラスの木陰で一休みするうさうさ

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この記事を書いた人

北海道の小さな庭で宿根草を育てながら、ガーデニングの記録をブログに書いています。
寒冷地でも育つ植物や、実際に育てて分かった育て方などを紹介しています。

本業は看護師で、これまで30年以上医療の現場で働いてきました。
看護や働き方、認知症介護について感じたことも、ときどきこのブログで書いています。

庭づくりとガーデニングは30年以上続けている趣味。
北海道でも育てやすい植物や、寒冷地ならではの庭づくりの楽しさをお伝えできたらうれしいです。

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