「ゴールデンウィークに何か植えたいけど、北海道や寒冷地で本当におすすめできる宿根草はどれ?」

北海道のGWは、雪が完全に溶けて土が乾き始め、ホームセンターの園芸コーナーが一年で最も賑わう時期。じつは、宿根草を植えつけるならこの時期がベストなんです。
でも、苗売り場に行くと種類が多すぎて迷いますよね。暖地向きの品種を買ってしまい、冬に全滅……なんて悲しい経験をした方もいるのではないでしょうか。
園芸歴30年、北海道で庭づくりを続けてきた私が、GWに植えて実際に何年も冬を越し、毎年咲いてくれている宿根草を10種厳選しました。日向向き・半日陰向きに分けてご紹介するので、お庭の環境に合わせて選んでみてください。
うさうさGWに植えると、なんでいいうさ?秋じゃダメなうさ?🌱



北海道の秋は短くて、すぐ雪が降るでしょう?GWに植えれば、夏の間にしっかり根を張れるから、最初の冬越しの成功率がぐんと上がるの。これが最大のメリットよ。
北海道のGWが宿根草のベストタイミングである3つの理由
「宿根草はいつ植えてもいい」と思われがちですが、北海道では植えつけの時期が冬越し成功率を大きく左右します。
- 地温がちょうど根の成長適温
GW頃の札幌の地温は10〜15℃。多くの宿根草の根が最も活発に伸びる温度帯です。真夏の暑さで弱る前に、しっかり根を張る時間が確保できます。 - 雪解け後の水分がたっぷり
雪が溶けた直後の土は適度に湿っていて、植えつけ後の水切れリスクが低い。真夏と違い、毎日の水やりに追われる心配がありません。 - 初めての冬を「根が張った状態」で迎えられる
GWに植えると、根が成長する期間が5月〜11月まで約6ヶ月。秋植え(9月)だと2ヶ月しかありません。この差が、冬越し成功率に直結します。
私の30年の経験では、GWに植えた宿根草の冬越し成功率は約9割。秋植えだと6〜7割というのが実感です。
失敗しない宿根草選び|ホームセンターでの3つのチェックポイント
GWのホームセンターには宿根草がずらりと並びますが、すべてが北海道向きとは限りません。選ぶときに確認すべきポイントを3つお伝えします。
① 耐寒性ゾーンを確認する
苗のラベルに「耐寒性:強」と書いてあっても、北海道の基準では不十分なことがあります。札幌は耐寒性ゾーン6a(-23℃〜-20℃)。ラベルに「ゾーン3〜5」と書いてあれば安心です。
② 根の張り具合を見る
ポットの底から根が出ている苗は、しっかり育っている証拠。逆に、ぐらぐらして根が少ない苗は避けましょう。株元がしっかりしていて、葉の色が濃い苗を選ぶのがコツです。
③ お庭の日当たりに合わせて選ぶ
「日向向き」の苗を日陰に植えると花が咲かず、「半日陰向き」を真夏の直射日光に当てると葉焼けします。まずはお庭の日照条件を把握してから苗売り場に行くのが、失敗を防ぐ最大のコツです。


【厳選10選・前半】GWに植えて夏〜秋に楽しむ宿根草
まずは前半5種をご紹介。どれも私が実際に北海道で育て続けている、冬に負けない品種ばかりです。
① エキナセア|夏の庭の主役級!切り花にも◎


北米原産のとにかく丈夫な宿根草。7〜9月に大きな花を次々と咲かせ、夏の庭に存在感を与えてくれます。花が終わった後のシードヘッド(種の頭)も味があり、秋冬のドライガーデンの景色にもなります。
私の庭では4年目。株分けで増やして、今では庭のあちこちに咲いています。病害虫もほとんどなく、本当に手がかかりません。草丈は高めですが、茎がしっかりしているので倒れることはありません。
- 開花期:7月〜9月
- 草丈:60〜100cm
- 日照:日向(1日6時間以上)
- 耐寒性:ゾーン3(-40℃)。北海道全域OK
- おすすめ品種:パープレア(原種に近く最も丈夫)、マグナス、グリーンジュエル
② ゲラニウム(フウロソウ)|北海道の気候にぴったりの優等生


冷涼な気候を好むゲラニウムは、まさに北海道のために生まれたような宿根草。暖地では夏に弱ることもありますが、北海道なら6月から秋まで長く咲き続けます。
地面を覆うように広がるので、雑草防止にも効果的。ナチュラルガーデンには欠かせない存在です。
- 開花期:6月〜9月
- 草丈:30〜50cm
- 日照:日向〜半日陰
- 耐寒性:ゾーン4(-34℃)。全域OK
- おすすめ品種:ロザンネ(超長開花)、ジョンソンズブルー、サンギネウム
③ ホスタ(ギボウシ)|品種の宝庫!日陰の庭を彩るカラーリーフの王様


日陰〜半日陰の庭には欠かせない存在。葉の色・形・サイズの品種バリエーションが驚くほど豊富で、集め始めると止まらなくなる魔性の植物です😊
我が家では「オーガストムーン」「パトリオット」「リトルオーロラ」などの10品種を育てていますが、どれも毎年安定して美しい葉を展開してくれます。花も楽しめますが、主役はなんといってもこの葉。北海道はホスタの生育に適した環境のため、条件が合うと超大型に仕上げることもできます!
- 開花期:7月〜8月(花も楽しめるが葉がメイン)
- 草丈:品種により15〜80cm
- 日照:半日陰〜日陰(日向でも育つが葉焼けに注意)
- 耐寒性:ゾーン3(-40℃)。北海道全域OK
- おすすめ品種:オーガストムーン(黄金葉)、ハルシオン(ブルーグレー)、ウルバリーン(斑入り葉)
④ カラミンサ|18年目の超ベテラン!小花が風に揺れるナチュラルガーデンの名脇役


私の庭で最も長く生き続けている宿根草がこのカラミンサ。なんと18年目です。小さな白〜薄紫の花が夏から秋まで咲き続け、風に揺れる姿はナチュラルガーデンの雰囲気づくりに最高。
触るとミントに似た爽やかな香りがして、虫除け効果もあるとか。丈夫すぎて何もしなくても毎年咲くので、初心者さんの「最初の1株」にもイチオシです。
- 開花期:7月〜10月(とにかく長い!)
- 草丈:30〜50cm
- 日照:日向
- 耐寒性:ゾーン5(-28℃)。札幌で18年の実績あり
- おすすめ品種:ネペタ(定番・白花)、マーベレッテ(白✕ブルー)
⑤ サルビア・ネモローサ|初夏から秋まで切り戻しで2回咲く


ハーブのセージの仲間ですが、耐寒性が非常に強く、北海道でも問題なく冬を越します。一番のおすすめポイントは、花が終わったら切り戻すともう一度咲くこと。初夏と秋の2回楽しめるのはお得感が大きいです。
- 開花期:6月〜7月 + 切り戻しで9月〜10月
- 草丈:30〜50cm
- 日照:日向
- 耐寒性:ゾーン4(-34℃)
- おすすめ品種:カラドンナ(濃紫・直立性)、スノーヒル(白)



エキナセアにカラミンサ、全部植えたくなるうさ〜🌸
【厳選10選・後半】半日陰でも活躍する宿根草
後半は半日陰でも活躍する宿根草を中心にご紹介。日当たりが悪くても、こんなに美しい庭が作れます。
⑥ ヒューケラ|カラーリーフの万能選手!5品種を育てた実感


花ではなく葉の色で庭を彩る、カラーリーフプランツの代表格。赤・紫・オレンジ・ライム・シルバーと、品種によって色のバリエーションが驚くほど豊富です。
我が家ではエレクトラ(ライムゴールド)、マーマレード(オレンジ)、ブラックジェイド(ダークパープル)、サウザンコンフォート(アプリコット)など、7品種を育てています。花がない時期でも庭に色があるのは、本当にありがたい。
- 開花期:5月〜7月(小さな花穂。メインは葉の鑑賞)
- 草丈:20〜40cm
- 日照:半日陰(品種によっては日向もOK)
- 耐寒性:ゾーン4(-34℃)。北海道で問題なし
- おすすめ品種:ドルチェ ブラックジェイド(PW・濃い紫)、エレクトラ(ライム×赤の葉脈)、マーマレード(オレンジ系)
⑦ プルモナリア|春一番に咲く!銀葉が美しい日陰のスター


雪解け直後、庭で最初に花を咲かせてくれるのがこのプルモナリア。ピンク→ブルーに花色が変わる不思議な花と、銀色の斑入り葉が美しく、花の後もカラーリーフとして楽しめます。
我が家では「シルバーブーケ」と「オパール」「ダイアナ・クレア」などを育てていますが、どれも半日陰で元気いっぱい。日陰の庭に春を告げてくれる、頼もしい存在です。
- 開花期:4月〜5月(北海道では雪解け直後から)
- 草丈:20〜30cm
- 日照:半日陰〜日陰
- 耐寒性:ゾーン4(-34℃)。北海道で問題なし
- おすすめ品種:ダイアナクレア(葉の変化が楽しい)シルバーブーケ(銀葉が特に美しい)、オパール(斑がくっきり)
⑧ 宿根フロックス|夏の庭にボリューム満点の花束


一年草のフロックスとは別物。宿根フロックス(パニキュラータ系)は、北海道の冬を余裕で越え、7〜8月にこんもりとした花の塊を咲かせます。甘い香りも魅力。
うどんこ病が出やすいのが弱点ですが、風通しを確保すれば問題ありません。


- 開花期:7月〜8月
- 草丈:60〜100cm
- 日照:日向〜半日陰
- 耐寒性:ゾーン4(-34℃)
- おすすめ品種:デイビッドホワイト(白・うどんこ病耐性)、ブルーパラダイス、オープニングアクトなど
⑨ アガスターシェ ゴールデンジュビリー|蝶とハチが集まる!ハーブ系宿根草


ミントの仲間で、濃い紫の花穂が夏じゅう咲き続けるスタミナ系宿根草。花に蝶やミツバチが集まるので、庭に生き物を呼びたい方にもおすすめです。
葉に触れるとハーブの香りがして、切り花にしても長持ち。直立性で場所を取らないので、花壇の中段〜後ろに植えると見栄えがします。
- 開花期:7月〜9月
- 草丈:60〜90cm
- 日照:日向
- 耐寒性:ゾーン5(-28℃)。札幌OK
- おすすめ品種:ブラックアダー(濃紫・最も耐寒性が強い品種)、ゴールデンジュビリー(黄緑色の葉)
⑩ ポテンチラ ネパレンシス|イチゴに似た可愛い花が初夏を彩る


ワイルドストロベリーを思わせる小さくて可愛い花が、初夏から長く咲き続けます。うちの「ヘレンジェーン」は、サーモンピンクとオレンジが混ざった絶妙な色合いで、見るたびに幸せな気持ちになります。
這うように広がるので、花壇の縁取りやグランドカバー的な使い方もできます。乾燥にも強く、手間いらず。
- 開花期:6月〜8月
- 草丈:30〜50cm
- 日照:日向〜半日陰
- 耐寒性:ゾーン5(-28℃)。札幌OK
- おすすめ品種:ヘレンジェーン(サーモンピンク)、ミスウィルモット(チェリーレッド)



日陰でもこんなにきれいな葉っぱや花が楽しめるうさ!⑥ヒューケラのカラーリーフ、集めたくなるうさ〜✨
一目でわかる!GWに植えたい宿根草10種の比較表
| 植物名 | 開花期 | 草丈 | 日照 | 耐寒ゾーン | 特徴 |
| エキナセア | 7〜9月 | 60〜100cm | 日向 | 3 | 夏の主役。切り花にも |
| ゲラニウム | 6〜9月 | 30〜50cm | 日向〜半日陰 | 4 | 長期間開花。地被力あり |
| ホスタ | 7〜8月 | 15〜80cm | 半日陰〜日陰 | 3 | 品種の宝庫。葉が主役 |
| カラミンサ | 7〜10月 | 30〜50cm | 日向 | 5 | 18年目!超丈夫 |
| サルビア・ネモローサ | 6〜7月+9〜10月 | 30〜50cm | 日向 | 4 | 切り戻しで2回咲く |
| ヒューケラ | 5〜7月 | 20〜40cm | 半日陰 | 4 | カラーリーフの万能選手 |
| プルモナリア | 4〜5月 | 20〜30cm | 半日陰〜日陰 | 4 | 春一番の花+銀葉 |
| 宿根フロックス | 7〜8月 | 60〜100cm | 日向〜半日陰 | 4 | ボリューム満点。香りも |
| アガスターシェ | 7〜9月 | 60〜90cm | 日向 | 5 | 蝶とハチを呼ぶハーブ系 |
| ポテンチラ | 6〜8月 | 30〜50cm | 日向〜半日陰 | 5 | イチゴ似の可愛い花 |
迷ったら、まずはエキナセア・ゲラニウム・カラミンサの3種から始めるのがおすすめ。この3つは本当に失敗しません。




- 遅霜に注意:GW前半はまだ霜が降りることがあるので、夜間の気温予報をチェック
- 耐寒性5以上の品種を選ぶ(本記事の10選はすべて北海道で越冬実績あり)
- 植え付け後の水やりは土の乾きを見てから(春先の土は意外と湿っている)
- 根元にマルチングして春〜初夏の乾燥と雑草を同時予防
- 初年度は肥料控えめ:寒冷地は根の張りが優先、徒長させない
GWの植えつけ手順|失敗しない5ステップ
苗を買ってきたら、植え方にもちょっとしたコツがあります。この手順で植えれば、活着率がぐんと上がります。
- 植え穴を掘る:ポットの2倍の幅・深さの穴を掘る
- 堆肥を混ぜる:掘り上げた土に腐葉土や完熟堆肥を2〜3割混ぜる。排水性と保水性がアップ
- 苗をポットから出す:根鉢(根と土のかたまり)を崩さないように、そっと取り出す。根がぐるぐるに回っていたら、底を軽くほぐす
- 植えつけ:苗の土の表面が、地面と同じ高さになるように植える。深植えは根腐れの原因に
- たっぷり水やり:植えつけ後は、土が沈むくらいたっぷりと水を与える。その後1〜2週間は毎日チェック
要注意!株間は最低20cm、できれば30cm空ける
植えつけで初心者さんがやりがちな失敗が、株間を詰めすぎること。買ってきたばかりのポット苗は小さくて寂しく見えますが、宿根草は3年目頃から本領を発揮します。株が年々充実して大きく広がり、花も見事に咲き誇るようになるんです。
そのため、株間は最低でも20cm、余裕があれば30cmは空けておきたいところ。詰めすぎると風通しが悪くなって病気の原因にもなりますし、何より窮屈に育ってナチュラルな雰囲気が出ません。



「植えたばかりの1年目はスカスカで寂しい…」と感じるのは正常。3年後の姿を想像しながら、ゆとりを持って植えてあげてくださいね。間を埋めたいなら、一年草で補うのがおすすめです😊



元肥は入れなくていいうさ?🌱



堆肥を混ぜ込んでいれば、最初は追肥なしで大丈夫。根が落ち着く前に肥料をあげすぎると、逆に根が傷むこともあるので、植えつけ後2〜3週間は肥料を控えるのがコツよ。庭植えなら肥料はほとんど不要です。


まとめ|北海道・寒冷地のGWに植えたい宿根草おすすめ10選





GWに植えれば、夏の間に根が張って、最初の冬も安心うさ!「ずっと付き合える1株」を見つけてほしいうさね♪🌿
北海道のゴールデンウィークは、宿根草を植えつける絶好のタイミング。この時期に植えれば、夏にしっかり根を張り、初めての冬も安心して越えられます。
- GWの地温・水分条件は根の成長に最適
- 日向ならエキナセア・サルビア・カラミンサが鉄板
- 半日陰でもヒューケラ・ホスタ・プルモナリアで華やかに
- 植えつけ後2〜3週間は水やりチェックを忘れずに(庭植えは雨水でOK)
30年間、北海道の庭で試行錯誤してきた私の結論は、「GWに良い苗を植えれば、あとは宿根草が毎年勝手に咲いてくれる」ということ。この記事で紹介した10種は、どれも本当に手がかからず、毎年の再会が楽しみな仲間たちです。
ゴールデンウィークには園芸コーナーで、あなただけの「ずっと付き合える1株」を見つけてくださいね🌿












