ベテラン看護師さんは、今やどの職場にも欠かせない存在ですよね。
包容力があって頼りになる「お母さん」のような人もいれば、長年のハードワークで少し体力の衰えが心配な人もいたりと、タイプはさまざま。でも、自分とあまりに年齢が離れていると、「何を話せばいいんだろう?」「今の頼み方、失礼じゃなかったかな?」なんて、ちょっと緊張してしまいませんか?
実は、コツさえ掴めばプラチナナースは現場の「最強の味方」になってくれるんです。
私は30年の看護師経験の中で、多くのベテランさんたちと接し、現在は管理職として彼女たちの活躍を支える立場にあります。その中で気づいた「お互いがイキイキと働くための具体的なコツ」を、ぎゅっとまとめてご紹介します。
この記事を読み終える頃には、明日からの仕事が少し楽になり、チームの雰囲気がもっと柔らかくなっているはずですよ!
そもそも「プラチナナース」って?現場を支えるベテランの定義
「プラチナナース」という言葉、最近耳にすることが増えましたよね。
日本看護協会では、「定年前後の看護師(概ね55歳以上)」や「定年後も再雇用などで元気に働き続ける看護師」のことを指して、敬意を込めてこう呼んでいます。
かつての超急性期病院などでは、20代〜30代がメインで50代は少数派……という時代もありましたが、今は違います。看護師の定年が65歳まで引き上げられたり、定年後もパートや嘱託として働く方が増えたりと、現場の風景は大きく変わりました。
実際、ナースの11人に1人は60歳以上というデータもあるほど。
人手不足が深刻な今の医療界にとって、豊富な知識と熟練の技を持つプラチナナースは、まさに「現場の救世主」とも言える存在なんですね。
はるゆ実は私も研修ポスターを見て、自分がプラチナナース世代だと知って驚いたんですよ(笑)
プラチナナースは現場の「宝物」!一緒に働く3つのメリット
プラチナナースと一緒にお仕事をするメリットは、以下の3点です。
- 「職人の技」を間近で盗める
長年の経験で培われた、患者さんへの声かけやタッチング。教科書にはない「あうんの呼吸」を学べるのは、一緒に働く特権です。 - トラブルを未然に防ぐ「予知能力」
「あの患者さん、少し顔色が違うわね」というベテランの直感に救われた経験はありませんか?そのリスクマネジメント能力はチームの守り神です。 - 多職種との調整力がピカイチ
医師や介護職、リハビリ職との連携も、ベテランさんの顔の広さとコミュニケーション術があればスムーズに進みます。



いろんな面で助けてもらえるから、安心感でいっぱいだよ。
これだけでOK!プラチナナースと心地よく働く3つのコツ
プラチナナースとの接し方には3つのコツがあります。決して難しくないので、すぐに実践してみましょう!
「ねぎらい」を言葉にして、存在を認める
プラチナナースは経験豊富なプロですが、同時に「今の自分はチームの足手まといになっていないか」という不安も抱えています。
「〇〇さんがいてくれて助かりました!」「あの患者さん、〇〇さんと話して表情が明るくなりましたね」
こうした具体的な「肯定的なフィードバック」が、彼女たちのモチベーションを支えます。
体力面は「先回り」してサポートする
プライドを持って働いているからこそ、自分から「疲れた」「できない」とは言いにくいものです。 「この処置、私が代わりますね」「少し座って記録をお願いしてもいいですか?」 相手のプライドを傷つけないよう、「役割分担」という形で体力的な負担を減らす配慮をしてみましょう。
「教わる姿勢」で最高の信頼関係を作る
年下から「あれやってください」と指示されるのは、誰だって面白いものではありません。
「〇〇さんの時の対応、勉強になりました。どうすればあんなにスムーズにいくんですか?」
このように「敬意を持って頼る」ことで、彼女たちはあなたの最高の教育係(メンター)になってくれます。



お世辞ではなく、日々関わることで、盗みたいスキルがいっぱい見えてくるね。
【管理職の視点】プラチナナースが輝く職場は、なぜ若手も辞めないのか?
私は管理職として多くの現場を見てきましたが、ベテランを大切にする病棟は、不思議と若手の離職率も低いんです。
なぜ、一見関係なさそうな「ベテランへの接し方」が、若手の定着につながるのでしょうか?理由は3つあります。
1. 「未来の自分」を肯定できるようになるから
若手ナースにとって、職場のベテランは「未来の自分」の鏡です。 もし、ベテランが体力的な衰えを冷遇されたり、孤立したりしている職場だったら、若手はこう思います。「私も年をとったら、あんな風に扱われるのかな……」「長く続けるのは無理かも」と。 逆に、プラチナナースが敬意を持って迎えられ、自分らしく輝いている職場なら、「ここでなら、私も長く安心して働ける」と、自分の未来に希望を持てるようになります。
2. 「心理的安全性」がチーム全体に広がるから
プラチナナースの強みは、何といっても「心の余裕」です。 若手がミスをして焦っているとき、ピリピリした中堅ナースには相談しにくくても、人生経験豊富なプラチナナースが「大丈夫よ、次はこうすればいいのよ」と一言フォローしてくれるだけで、現場の空気は一気に和らぎます。 お互いの弱さを補い合い、認め合う文化。この心理的安全性の高さこそが、若手が「このチームでもっと頑張りたい」と思える最大の理由なんです。
3. 感情労働の「逃げ場」ができるから
看護師の仕事は、激しい感情労働です。患者さんとのトラブルや人間関係で心が折れそうなとき、プラチナナースの「そこはかとない安心感」は、若手にとっての精神的な安全地帯になります。 管理職である私一人では手が届かない「スタッフの心のケア」を、現場のプラチナナースがさりげなく担ってくれている。そんな病棟は、チームとしての底力が圧倒的に強いんですよ。
まとめ:お互い様の精神で、最強のチームを作ろう!
プラチナナースと共に働くことは、これからの看護現場では「当たり前」の景色になります。
- 思いやりのある言葉をかける
- 体力面をさりげなく気遣う
- 人生の大先輩として敬意を表す
この3つを意識するだけで、ギスギスしていた空気は必ず変わります。
そして忘れないでください。私たちもいつか必ず、プラチナナースになります。 「今のベテランさんがイキイキと働ける職場」は、未来のあなたが安心して働ける職場そのもの。
明日、出勤したらまずは笑顔で「おはようございます!今日もよろしくお願いします」と声をかけることから始めてみませんか?













