看護師のメンタルヘルス対策|仕事のストレスを和らげる実践法7選

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看護師の仕事はやりがいがある一方で、業務の忙しさや人間関係、夜勤などによるストレスが大きく、メンタルヘルスの問題に直面する人も少なくありません。ストレスを溜め込みすぎると、心身の不調につながり、仕事の継続が難しくなることも。

現役看護師の方はもちろん、復職を考えている潜在看護師の方も、「ストレスとどう向き合うか」を知ることで、安心して働くことができます。

うさうさ

看護師ってストレス高くて、しんどいなぁ。メンタルコントロールって,
どうやったらいいの?

仕事の責任も重いので、大変ストレスがかかりますよね!
看護師が仕事のストレスを和らげるための実践法を7つご紹介します。


目次

1. 仕事の優先順位を決める

看護師の業務は多岐にわたり、時間に追われることが多いですが、「すべてを完璧にこなそう」とすると、かえってストレスになります。もちろん手を抜いて仕事をするのはNGですが、患者さんの安全を第一に考えつつ、必要なケアの優先順位を決めることがとても大切です。

対策

  • 一日の業務の中で、優先順位をつける(緊急度・重要度を意識)
  • 抱え込まず、周囲と協力して業務を進める
  • 記録などは時間を決めて集中し、効率化する。隙間時間に少しでも書くことも有効!

無理をせず、業務の取捨選択を意識することで、心の余裕が生まれます。

とはいえ、優先順位をつけられるようになるためには、判断力、観察力などのスキルが欠かせません。

看護師は常に多重課題と向き合って日々のケアを実践しています。

多重課題への経験と振り返りを毎日積み重ねていくことで、優先順位のスキルは磨かれていきますよ!

スキルの向上は簡単ではありませんが、一日一日の経験を次に活かせるように必ず振り返りを行うこと。

経験学習サイクルを回して、成長スピードを高めていきましょう。

うさうさ

毎日の実践を、丁寧に振り返ることが、成長への近道だよ

先輩ナース

今日悩んだことは、かかえないで私に話してみてね!


2. 職場での人間関係を良好に保つ

看護師のストレスの大きな要因のひとつが人間関係です。看護師は患者さんの一番近いところにいて、広い視野で患者さんの全体像をアセスメントします。

多職種の意見も聞きながら、患者さんの目標達成のために必要なケアを考えます。時には意見が対立することもあり、医師、同僚、患者との関係に悩むことも。また職場の環境や、上司との関係に悩むこともあるでしょう。

うさうさ

看護師は役割が大きいから、悩むことも多いよね

人間関係の悩みを少しでも軽くして、仕事に慣れる方法は次のとおりです!

対策

  • 適度な距離感を保つ(苦手な人とは仕事上の関係に留める)
  • 相談できる人を見つける(信頼できる同僚や先輩)
  • 自分から挨拶をする(関係を良くする第一歩)

苦手な人と無理に仲良くする必要はありませんが、円滑なコミュニケーションを意識すると、職場でのストレスが軽減されます。

誰でもすぐに取り組めるものとして、「自分からの挨拶」はとても有効です。

挨拶は相手の存在を認めていることを、最も単純明快に表す行為。

大抵の人は「おはようございます!」「お疲れ様です!」「よろしくお願いします!」と挨拶したら、返してくれますし、気持ちの良い挨拶は好感がもたれます。

もし相手が挨拶を返してくれなくても、いちいち落ちこまないこと。何か考え事をしていて、聞こえていない場合も結構あるものです。

うさうさ

返事がなかったことを気にするよりも、自分がしっかり挨拶できたことに自信をもちましょう!


3. 睡眠と生活リズムを整える

夜勤やシフト制で生活リズムが乱れがちな看護師は、睡眠不足によるストレスを抱えやすいです。

うさうさ

私はめっちゃ夜勤が苦手。夜起きてるのが辛いよ〜

夜勤の回数は、調整できる場合もありますよ!相談してみてくださいね

対策

  • 夜勤明けは無理に起きず、仮眠をとる
  • 寝る前のスマホを控える(ブルーライトが睡眠を妨げる)
  • 休日も一定の時間に起床し、生活リズムを崩さない

良質な睡眠を確保することで、ストレス耐性も上がります。

快適な睡眠グッズを選ぶことも対策の一つ。

睡眠は毎日必要なものだから、

✅体にあった良い枕

✅腰痛対策になる少し高価なマットレス

✅お気に入りの布団カバーや毛布

✅着心地の良いパジャマ

これらは最大の自己投資になります。思い切ってお気に入りのものを揃えてみましょう!


4. こまめにリフレッシュする

看護師は気を張る場面が多いため、こまめなリフレッシュが重要です。

薬を間違わないように何度も確認したり

患者さんを間違わないよう確認手順があったり

重症度の高い患者さんはいつ急変するか不安がある!!

勤務中は緊張する場面ばかりです。

対策

  • 休憩時間に深呼吸やストレッチをする
  • 好きな音楽を聴く、アロマを活用するなどリラックス
  • 休日は仕事のことを忘れ、趣味や運動を楽しむ

「ちょっとした気分転換」が、心の健康を保つカギになります。

 夜勤明けはサウナに入って帰るとか、プチ贅沢なお菓子を自分へのご褒美にするのも良いですね。

うさうさ

オンとオフのメリハリが大事だね!! 自分時間を大切にしよう!


5. 自分の感情と向き合う(マインドフルネス)

ストレスが溜まると、「自分が何を感じているのか」に気づきにくくなります。マインドフルネスを取り入れると、心の状態を整理しやすくなります。

マインドフルネスとは?:ストレスをためることなく、創造的になるための物事の捉え方、考え方の1つ。 東洋文化の中で根付いている「瞑想」を源流に持つ古くからある考え方です。
近年、グーグルやアップル、インテルなどのグローバル企業が、この考え方を取り入れ、より創造的、生産的な働き方を目指そうとしています。

 1960年代にマインドフルネス低減法を開発・実践してきたJ.カバットジンの定義によると、『マインドフルネスとは、意図的に、今この瞬間に、価値判断することなく注意を向けること』とされています。

つまり、「今この瞬間の自分の心身や状況に集中し、評価や判断をせずにありのままを受け入れる状態」を指します。

対策

  • 1日5分の瞑想(呼吸に集中し、頭を空っぽにする)
  • 紙に思っていることを書く(感情を整理する)
  • 「今、この瞬間」に意識を向ける(未来や過去を気にしすぎない)

メンタルが安定すると、ストレスの影響を受けにくくなります。

マインドフルネス腹式呼吸法
  • 椅子に座るか、仰向けに寝て楽な姿勢をとります。座る場合は背筋をまっすぐ伸ばし、足はくまずに床につけます。
  • 腹式呼吸をします。息を吸いながらお腹を膨らませ、吐くときにお腹をへこませる呼吸です。お腹に意識を集中させましょう。
  • 意識が呼吸からそれたなと思ったら、呼吸に注意が戻るようにすることがポイントです。
  • 毎日5分から10分で良いので続けてみましょう(タイマーをかけると時間を気にしなくて良いので集中できます!)

6. 必要なら専門家に相談する

一人で抱え込まず、専門機関を利用することも大切です。カウンセラーに相談することは、サプリメントを補給するようなもの。まずは話してみることで、辛い症状が早く緩和しますよ。

気になる症状は以下のようなものがあります。

眠れない

考えがまとまらない

食欲がない

涙が出るなど

気になることが続いたら、相談のタイミングです。

心が風邪を引きそうになったら
・・・早めに専門家に話を聞いてもらいましょう!

相談先の例

まずは所属長に相談することが大切です。きちんと現状を理解してもらいましょう。職場にメンタルヘルスの窓口がある場合はスムーズに繋いでもらえる場合が多いです。

  • 職場の産業医やメンタルヘルス相談窓口
  • 看護師のための相談窓口(看護協会など)
  • カウンセラーや医師のサポートを受ける

ストレスが限界を超える前に、適切なサポートを受けることが重要です。

第三者に話を聞いてもらうだけでも、スッキリすることがありますよ。


7. 「働く環境」を見直す

職場環境がストレスの大きな原因になっている場合、転職や部署異動を考えることも選択肢のひとつです。

新人ナース

すぐに転職なんてしたら、次の就職先が見つからないのでは?

うさうさ

大丈夫! 働く場所も働き方もたくさんあるよ!!
体を大事にすることを優先してね

対策

  • 自分の価値観に合った職場を探す(看護師専門の転職サイトを活用)
  • 部署異動を相談する(違う環境でリフレッシュできる可能性)
  • 柔軟な働き方を検討する(パート・派遣・フリーランスなど)

例えば同じ病院の中でも、部署の風土は病棟によってずいぶん違います。一つの病棟でうまくいかなくても、病棟を変えたら、ハツラツと働けている人もいます!

無理をして心身を壊す前に、「自分に合った働き方」を見つけることも大切です。


まとめ

看護師はストレスを感じやすい職業ですが、意識的に対策を取ることで、負担を軽減することができます。

今日からできるストレス対策

  • 仕事の優先順位をつけ、無理をしない
  • 人間関係のストレスは適度な距離感で対処
  • 睡眠・生活リズムを整え、心と体を休める
  • こまめなリフレッシュを心がける
  • 自分の感情と向き合い、心の整理をする
  • 必要なら専門家に相談する
  • 自分に合った働き方を見つける

「看護師だから、ストレスは仕方ない」と思わず、自分自身を大切にすることを忘れずに過ごしましょう。

ストレスと上手に付き合いながら、長く楽しく看護師として働くために、ぜひ今日から実践してみてください!

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この記事を書いた人

北海道のナースとして30年勤務。現在はプラチナナースや中途採用看護師を支えています。看護介護は面白いけど大変なこともたくさんありますね。ナースの皆さんが元気に働けるように、お役立ち情報を発信します。
癒しはガーデニング🎵こちらも30年継続中。寒冷地のおすすめ植物や育て方の情報をお伝えします。

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