皆さんの職場ではもう電子カルテは導入されていますか?
電子カルテはどこでもカルテを開くことができ、情報を集約・システム化することで業務の効率化と事故対策につながるなど、非常にメリットが大きいもの。
でもまだまだ日本は電子化が遅れているんです。
苦手意識を克服し、電子カルテ化の波に乗ろう!
日本の電子カルテ普及率は、2020年時点で約57.2%です。思いのほか少ないですよね!
病床規模別では、400床以上の大規模病院で91.2%と非常に高い一方、200床未満の小規模病院では約49%、一般診療所では約50%と低めです。中小規模医療機関での導入が課題となっており、政府は普及率90%を目標に支援を進めています。
少しずつですが、中小規模の病院でも電子化が進んでいます。しかし電子カルテを経験したことのない看護師は、「パソコンが苦手」「電子カルテは難しそう」と感じているのも事実です。
今の新人看護師は、子供の頃からスマホやパソコンを使うのが当たり前だから、電子カルテは抵抗ないけど・・・
40代以上の看護師や、電子カルテを導入していないところの看護師からは、「パソコンが苦手」という言葉をよく聞くわ。
そこで、今回は電子カルテ化に備えるための第一歩として、パソコンに慣れる大切さとそのメリットをお伝えします。
電子カルテ導入前に準備しておくべきこと
基本操作を習得する
電子カルテは特別なソフトウェアですが、基礎は一般的なパソコン操作(文字入力、ファイル保存など)と同じです。まずはパソコンに触れる機会を作り、基礎を固めましょう。私は電子カルテが導入になることを知った時、すぐにパソコンを購入し、操作に慣れるようにしました。2000年(平成12年)の時です。当時はまだ日本のパソコン普及率も50%程度でした。
今はパソコンは一家に一台、もっというと一人に一台ないと不便な時代です。
これから生活の中でもIT化は進んでいくため、購入する価値は絶対にあります。
自分用の🟰「パーソナルなコンピューター」を是非手に入れて、操作の練習と便利さを体験しましょう!
自分用のパソコンがあると、安心して練習できるね!
マウスとキーボードに慣れる
パソコンを購入したら、タイピングの練習をしましょう。入力速度が上がると業務効率が格段に向上します。タイピング練習アプリを活用してみてください。
実践的なシミュレーションを行う
電子カルテの模擬システムを使ったトレーニング機会があれば、できるだけ多く触りましょう。たくさん操作することで実務感覚が身につきます。どの病院でも電子カルテが導入になる時は練習期間が設けられるので、苦手意識を持つ前に、どんどん触りましょう。意外とすぐに慣れるものです。
チームで学ぶ
一人で学ぶよりも、パソコンが得意な人から直接教えてもらうことは早道です。ですが、ただ聞くのではなく、自分でしっかり操作できるようにしましょう。体が覚えるまで何度も繰り返すことが大切です。仲間とワイワイ言いながら、練習すると挫折することもなくなるでしょう。
小さな成功体験を積む
簡単なタスクをこなすことで、自信がつきます。「できた!」という感覚を大切にしましょう。パソコンでメールを送ってみたり、文書を作るなども実務に役立ちます。研修の申し込みや研修後のアンケートの入力なども、今は電子媒体で行う機会が多いです。スマートフォンではなく、パソコンで行う方が画面が大きく文字の入力も簡単です。
なぜ今から準備が必要なのか?
電子カルテは、患者の情報を一元化し、チーム医療の質を向上させる重要なツールです。ただし、導入時には新しい操作に対する戸惑いが予想されます。今から少しずつスキルを磨くことで、移行時のストレスを大幅に軽減できます。
実際の成功例
40代半ばの看護師Bさんは、最初はパソコンに苦手意識がありましたが、電子カルテが導入されることを見据え、パソコンを購入。簡単なメール作成や資料作成から始め、今では電子カルテの操作をスムーズに行えるようになりました。「慣れてしまえば、手書きよりずっと楽です」と話しています。
パソコン操作はYouTubeなどで簡単に学べる
今はとっても良い時代になりました。
パソコン操作はYou Tubeでいくらでも学ぶことができます。
簡単な文書入力や文書の保存方法、表を作る方法など、便利な無料ツールの紹介動画もたくさんあります。
またMacを購入すると、Appleサポートがずっと無料で受けられます。設定からつまづいても、電話1本で手厚く教えてもらえます。パソコンといえばWindowsというイメージが強い方も多いですね。私も30年間Windowsしか使っていませんでしたが、53歳でMacに変更してみました。全く問題なく、むしろ操作が簡単で快適に使うことができています。
まとめ
電子カルテの完全移行は、看護の未来を支える大きな一歩です。パソコンスキルはその基盤となる重要なスキルであり、少しの努力が将来の大きな安心に繋がります。
「電子カルテは難しい」という先入観を捨てて、一緒に準備を始めませんか?
未来の看護を支える一歩を踏み出しましょう。